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 サクラエビトレビア
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 桜えびってどんなえび?
本名(学名) Sergia lucens
体長 約5cm
体重 軽い
分類 甲殻類中_十脚類遊泳類_車えび族_桜えび科_桜えび属
桜えびの仲間は世界に80種類位います。
純粋に漁獲としてそのものを漁の対象としているのは、桜えびだけです。
平均寿命 約15ケ月
好物 幼生の時期は植物性プランクトン、成長するに連れて雑食となる。
どちらかと言うと人間や魚たちの好物となる方が多い?
由比で揚がる鯵(アジ)はサクラエビを良く食べるのです。ひらきを作るときに内臓を捌くのですが、サクラエビの季節にはたくさんお腹から出てきます。
趣味 水泳(とにかく一生を泳いで暮らす。)
特技 体を光らせる。(160個以上の発光器を持つ)
チャームポイント ひげ(体長の3.3倍、ギネスのも!)

キラキラと輝く体
体長5cm程の小さなえびで、その一生を遊泳生活で過ごします。
体色はかなり透明に近いのですが、無数の赤い色素胞と160個以上の発光器を持ちその拡張収縮の程度で体色が変わります。この為、私達の目に触れるころはきれいな桜色になっているのです。海の中で泳いでいる桜えびはそれは奇麗でキラキラと輝いています。
規則正しい生活
大きな群れを作り季節や時間に応じて海の中を移動しています。
昼間は水深200メートルから350メートルあたりで泳いでいて、日が暮れると共に段々海面に向かって上昇していきます。すっかり夜になった頃には20メートルから60メートルあたりにまできます。そして夜明けと共に海中深く沈んで行きます。一日にこれだけの水深の移動のあるものは珍しく、これは桜えびの大きな特徴で、この習性を利用して漁は夜に行われます。
産卵
桜えびの産卵は、6月頃から始まります。7月になると好適水温になり、産卵活動はピークに達し水深20メートルから50メートルの間で夜間に卵を放出します。主な産卵場所は富士川河口沖合いだが、駿河湾西部にも見られます。河口周辺でおきる流れに乗って孵化した桜えびは駿河湾全体に散らばります。次第に成長して遊泳力をつける様になると湾の奥に集まって来ます。
この時期は桜えびの未来のために漁はお休みです。
桜えびの分布
つい最近まで桜えびは世界で駿河湾にしか生息していないと思われていましたが、今は調査の結果東京湾と相模湾、そして台湾南部にも生息していることが確認されています。東京湾と相模湾での桜えびはそれほどの量ではなく実際に桜えび漁は行われていません。しかし台湾南部ではかなりまとまった量の桜えびが生息し、桜えび漁も実際に行われている様です。このように桜えびは決して駿河湾にのみ生息するわけではありませんが、量、質共に駿河湾で取れる桜えびが一番なのは言うまでもありません。ではなぜ駿河湾や台湾南部にしかいないのでしょうか?桜えびの生息の条件とは何でしょう?
駿河湾のパフォーマンス
桜えびが多く生息する駿河湾は、日本で最深の舟状海盆です。そして大きな河川(大井川,富士川,狩野川など)が数多く流入しているのも特徴です。又、外洋から入ってくる黒潮も見逃せません。桜えびに限らず、この黒潮の流れは多くの魚たちに影響をもたらします。台湾南部もほぼこれらの条件を満たしています。東北側が陸地だということも一致しています。
その他の仲間のえびが広範囲で世界中に分布しているのに、なぜ桜えびが駿河湾周辺にしかいないのかはずっとなぞだったのですが、多少の個体差が見られるがこの台湾南部の桜えびの出現でそのなぞに明かりが見えて来ました。では一度整理をしてみます。
地形の特徴
  • 陸地よりつながる海底がかなり深い。
  • 大河川が流入している。
  • 黒潮の流れを受けている。
桜えびの特徴
  • 一日に200メートルのも水深を移動する。
  • 初夏あたりから産卵をする。
  • 河口沖合いで産卵。
これらの特徴を見るとライフスタイルと言える毎日上へ下へと行ったり来たり出来る場所や産卵に適した水温にする黒潮の流れや、幼生の生活場所となる河口沖合いなどが重要であると思われます。これらの要素を素晴らしいバランスで保たれている場所、すなわち桜えびの生息の条件を満たしている場所が駿河湾なのではないのでしょうか。

いつまでも自然を大切にして、海の恵みを分けていただけるようにしたいものですね。

以上の説明に付いて、ご意見、ご感想がございありましたら、ご連絡ください。

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